日光二荒山神社 下野國一宮
祭神 | 大己貴命、田心姫命、味耜高彦根命 |
所在地 | 栃木県 日光市 |
最寄り駅 | 日光駅 |
日光東照宮に行ったことがなかった。とても有名なスポットだし、左甚五郎が彫ったという眠り猫も見てみたい。ただ、この時はまだ日光にも二荒山神社があるなどとは思っていなかった。
2014年秋、東武のプチ新幹線に乗って北を目指した。
東照宮
日光駅で下車、門前町のような道を神域へと歩く。
しばらく行くと川がある。左を見ると朱塗りの時代がかった橋がかかっていて、渡ろうと思ったが有料なのでよした。
橋を渡ると日光山の神域といった風情になる。
厳かな気持ちで山内を歩いていくと有名な輪王寺の三仏堂が現れる。
初めて見た三仏堂は、やけに平面的であった。否、それは絵だった。大掛かりな修理をしているのだ。三仏堂は全体が巨大な箱で覆われていて、その正面に巨大な三仏堂の絵が書いてある。
2Dの三仏堂を見つつ先に進んだ。
五重塔を過ぎたあたりで拝観料を徴収される。さすが東照大権現、天下を取るにはこれくらいの現金さが必要だろう。
門をくぐり石畳を歩いていると有名な三猿がいる。
日光山と云えば天台のお山。天台と云えば比叡山。比叡山と云えば日吉社、山王様だ。今も江戸城の裏鬼門に鎮座している。使わしめは猿。
江戸時代、庶民の間に庚申待が非常に流行った。現代でも東京を中心として南関東一体では、いたるところで庚申塔を目にする。よっぽど流行ったのだろう。
庚申塔をよく見ると、青面金剛(腕がたくさんあるやつ)の足元には概ね三猿が彫られている。
庚申待と山王信仰や天台はなにか繋がりがあるのだろうか?よくわからない。
と、そんなことをつらつら考えながら歩いていると右手にあの有名な陽明門がジャジャーンと現れるはずなのだが、門全体がすっぽりとシートで覆われていた。
平成の大修理らしい。どうゆうことだ!
それにしても、ここの建築群はなんだか凄味がある。ゴテゴテの極致といった感じだ。
かのドイツの建築家ブルーノ・タウトは著書「日本美の再発見」の中で、
過度の装飾と浮華の美
日本美の再発見ブルーノ・タウト 著
と表現した。
陽明門を抜けて右に進む。この旅の主目的だった眠り猫を発見。
今も昔も猫は高いところから人間を見下ろすらしい。寝てるけど。
ここからさらに森の中をぐんぐん進むと東照神君家康公のお墓が鎮座していた。
目的の眠り猫を見終わって、山を下っていたその途中。
下野国一之宮日光二荒山神社 徒歩3分>>
と書いてある表示版。
下野国一宮と云えば正月に訪れた宇都宮の二荒山神社がそうであったが。
日光山にも同じ名前の神社があり、やはり野州一宮を名乗っている!
どっちがどうだかわからないが、訪れなくてはなるまい。なにせ徒歩3分である。
日光二荒山神社
東照宮の隣に鎮座する。
宇都宮と同じく二荒山神社という社名で、こちらも下野国一宮を名乗っている。
これはいったいどういうことだ?
ウィキペディアにいろいろ書いてあるがよくわからない。
宇都宮の方は二荒山神社(ふたあらやまじんじゃ)であり、北関東の祖神である豊城入彦命を祀っている。
そしてこちら日光の二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)は日光三山、特に男体山を霊峰二荒山として崇めてきたようだ。ちなみに二荒は本来音読みで にこう と呼ばれていて、それが にっこう になったとか。
日光二荒山神社 御朱印
右下の日光だいこく様と書かれた打出の小槌の朱印が特徴的。
日光二荒山神社は主祭神が大己貴命なので大国主、大黒様ということらしい。