吉備津神社 備後國一宮
祭神 | 大吉備津彦命 |
所在地 | 広島県福山市 |
最寄り駅 | 新市駅 |
2023年秋の彼岸、備後の一宮である吉備津神社を訪れた。
これで旧吉備國の三吉備津制覇だ。
福山から福塩線というローカル線で新市駅を目指す。
短い西武電車みたいな列車に揺られながら田舎の景色を眺めること30分くらいだろうか目的の新市駅に到着する。
無人駅である。福山駅ではパスモで入場しているので乗務員に訪ねたところ福山駅に戻ったときに駅員に申告してくれということであった。電車による一宮めぐりをしている人にはちょっとした罠と云える。
昭和で時が止まったような古ぼけた駅前である。「ここが一宮の最寄り駅」というアピールは何もない。
多分この道を真っ直ぐなんだろうという道を北上する。中間地点あたりにドラッグストアやスーパーが集まっていて貴重なトイレゾーンとなっている。
さらにしばらく北上すると参道の入り口に到着した。
右側には趣のある池が広がっていて趣のある石橋が架かっている。
目指すお社は左側だ。
備後國一宮 吉備津神社
流石に立派な雰囲気である。
階段を登り神門をくぐると神楽殿がある。
さらに階段を登ると神楽殿パート2みたいな壁のない建物がある。
さらに階段を登ると朱色も鮮やかな立派な拝殿。20円を投げ込んだ。
中を覗くとデッカイ金の御幣が三本並んでいる。
真ん中は主祭神の大吉備津彦命。向かって右側には大日本根子彦太瓊命これは孝霊天皇(吉備津彦のお父ちゃん)、そして左側には稚武吉備津彦命(吉備津彦の弟)が祀られている。さらに細比売命(孝霊天皇の后)も祀られていて、孝霊天皇ファミリーの霊廟といった感じになっている。
ちなみにこの立派な社殿は拝殿ではなく本殿であった。本殿に直参拝の珍しいタイプだ。では拝殿はどこかというと一段下がった神楽殿パート2みたいな建物がそれである。珍しいスタイルではなかろうか。
社務所で御朱印をもらう。神職がその場ですべて手書きしてくれた。こういうのは初めてだ。
境内には摂社末社がたくさん鎮座している。
十麻里二柱神社。石州街道をゆく旅人の安全を守るべく古くからこの辺りに祀られていたらしい。吉備津彦の親族十二柱を祀っている。
厩戸皇子神社。聖徳太子を祀っている。なぜ太子がここに祀られているのだろう。
この他にも、稲荷や天満宮といったメジャーなものから、乳房神のようなよくわからない神まで色々祀られている。ちなみに参道の入口にあった趣のある池は厳島神社である。
帰路につく。麓にとてもキレイなトイレがある。境内は全体的に近年改修されたようで非常に綺麗だ。
振り返ると桃太郎とその仲間たちが遥かに東の空を眺めていた。
吉備津神社 御朱印
シンプルなスタイル。その時の神職によって筆跡は色々である。ありがたく頂戴しよう。