吉備津神社 備中國一宮
2022.05.22
祭神 | 大吉備津彦命 |
所在地 | 岡山市北区 |
最寄り駅 | 吉備津駅 |
2015年8月、備中国の一宮である吉備津神社を訪れた。
備前一宮の吉備津彦神社を後にして、吉備の中山みちを歩く。時はお盆の真っ只中、うだるような暑さだ。
吉備ののどかな景色の中をフラフラしながら歩くこと30分くらいだろうか、目指す吉備津神社に着いた。
祭神は備前一宮と同じ大吉備津彦命。
備前、備中、備後の一宮はいずれも吉備津彦を祀っているが、こちらのお社は特に三備一宮を自称している。
うちこそは吉備の一宮なのだ!ということらしい。
本殿は入母屋をふたつ連結したような独特な形状をしている。また基礎の方を見ると漆喰で固めた独特な台の上に乗っかるように建てられているのがわかる。建てられたのは応永年間というから異様に古い建物だ。
その独特な様式と古さ故だろうか、国宝に指定されている。さすが三備一宮である。
立派な本殿の背後に一本の回廊が伸びている。とても長くて趣がある回廊だ。
その回廊の途中右側に御釜殿がある。
ここで行われている有名な占いが鳴釜神事。
鳴釜神事
さて、かつてこの地には温羅とよばれる悪い鬼がおりまして民はたいそう困っていました。
そこに都から派遣されたのが誰あろう吉備津彦なのでした。そして討ち取られた温羅は首を刎ねられましたが、胴体から離れても唸り声をあげ続けなんとも不気味。どうにも気持ちが悪いのでその首は地下深くに埋められましたが、それでもまだ唸り続ける。で、色々あって首を埋めた場所にお釜を設置しお米を炊いたところ唸り声がおさまりました。(なぜだ!)
そしてどういうわけか、この温羅の首は民の吉凶を占うようになりました。竈でお米を炊いたときブオーーンと大きな音が響いたら吉なのだとか。今でもここには神聖なお釜があり、金曜日以外の毎日この神事は行われています。